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空舞う妖精

文才の無いヒトが書いたダメ文章倉庫です。ちなみに書き途中で放棄されたものが殆ど。連載中は日記サイト。管理人の日記はリンクよりどうぞ。

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湾岸ミッドナイト夢小説  悪魔のZVSAE86  Ⅰ零奈

零奈

・・・。私は今も誰かと走り続ける。
ゴゴゴと走り続ける。悪魔?・・・悪魔のZ!丸眼二等のS30フェアレディZ。
意思を持つかのように走るといわれるZ。
・・・1ヶ月前・・・。
いつものように湾岸をR32で走っていた。
・・・!!!
「なにコイツ!」
右へ左へと一般車をパスする。その悪魔のZいや、その時は知らない。丸眼二等は、私にパシッ、パシッと私にパッシングをくれる。
「・・・OK、いいわよ!」
すでにメーターはフルスケールの180kmはこえている。私はそれをかまわずアクセルを踏む。パシッ!アフターファイアーが見える。マジモードの私をまるで一般車のようにパスしていった。
「うそでしょ・・・何者よ・・・アイツ・・・」
私はいつもより遅い時間に走っていたから悪魔を見るのは初めてだった・・・。
私はアクセルを抜いた・・・。
「だめだ・・・かなわない・・・ショックよ・・・私・・・。」
よく朝、
「グッバイ、ドライブ、GOGO!」

「ほんとよ。確かに丸眼二等だった。」
「じゃ、零奈ちゃん、今夜僕の家に来ないか?」
40歳ぐらいの男が言う。自動車評論家の荒井順介。
「じゃ、10時ぐらいにいくわ。」
午後9時半。
「零奈!いい加減にしてくれよぅ・・・テレビ局の人とかスポンサーにあったら挨拶しろと言っているだろう!」
私のマネージャーが言う。実は私タレントなんだ。
「はぁ~い今度から気をつけま~す。」
知らん振りするように私は言った。
「わかってるだろうけど、これから半年は女優になるかタレントで終わるかが決まるんだからな。」
「うん、立派な女優になってタカちゃんをいっぱいこまらせてあげるね!」
ニコニコして私は言う。
「本当にわかっているのかよぅ~。」
私は車を急発進させた。
「お~い。朝10時めざにゅーの収録、忘れるなよ~」
ハハーンパシ、ハハーン。
東京世田谷。  ピンポーン。
「荒井さん。きましたよ。」
ガチャ。ドアが開いた。スーツ姿の荒井は言った。
「やぁ。よく来てくれたね。零奈ちゃん。早くこっちおいで。」
私と順介は書庫の様なところに来た。車の洋書や昔の車雑誌があった。
「どういう車だった?」
「えっ。う~んと、これじゃなくて・・・あれじゃなくて・・・これでも、あれでもないよな・・・。」
丸眼二等といっても実質昔の車はだいたい丸眼だから見つかるはずが・・・でもあの車はテールが細長かったよね・・・。色はミッドナイトブルーだった。
そう思いながら雑誌をめくる私。1時間ぐらいたったころだったかなぁ・・・、その車が、S30フェアレディZという車だったことがわかった。
「・・・!!!!!これよこれ!!!荒井さん、これです。これ、えっと、S30フェアレディZってやつ!」
コーヒーを飲みながら荒井は言う。
「でもS30Zって言ったて、たったの120馬力だよ。零奈ちゃん。」
「うそでしょ!!!私のRは400オーバーですよ!荒井さん!」
「エンジンをS130やセドリックのL2800のせて排気量アップしてターボ化。シングルなら250馬力。ツインなら350馬力は軽くいくよ。」
「それでも私のRに及んでいませんよ。荒井さん。」
「並のZチューンならかないっこないよ。でもそれが悪魔のZと呼ばれる車なら・・・考えられるよ。S30Zなら!」
それはどういうことだかさっぱりわからなかった。
「悪魔・・・悪魔のZ・・・悪魔のZってなんですか?荒井さん・・・。」
「悪魔のZ・・・。それは意思を持つかのように走るといわれるZのことさ。詳しいこと聞きたいかい?」
「・・・。ええ。聞きたいわ・・・・・・・・・。」
私は冷や汗をかきながら答えた・・・。興奮して瞬き1つ出来なかった・・・。そして疑問を抱きながら・・・。
「悪魔のZとそのオーナーは2年前湾岸で有名だったんだ。しかし明け方の湾岸で事故を起こしオーナーは死んだ。そして軽傷だったZは修理されオーナーが変わるたびね事故を起こした・・・。」
荒井は少しだましこんだ。コーヒーを一口飲んで荒井は言った。
「そして解体にだされスクラップ寸前になった。しかしそこへ今のオーナーが来て【このZ売ってください。】と言ってZを買ったんだ。今のオーナーはもう二回も事故ったのにとことん付き合うらしい。」
「悪魔は・・・今も走っているってわけね。」
「そうだ。」
わくわくしてきた。今からでも走りたい・・・。心から走りたいと・・・。
「ありがとう。荒木さん。色々と今晩はありがと。」
「これから湾岸行くんだろう。気をつけて。」
ブオォォォォンン。私のGT-R-32のエンジンに火がついた。そしてそのまんま湾岸へと向かった。

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