空舞う妖精
文才の無いヒトが書いたダメ文章倉庫です。ちなみに書き途中で放棄されたものが殆ど。連載中は日記サイト。管理人の日記はリンクよりどうぞ。
[25] [18] [17] [16] [15] [14] [13]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
3話「裏社会←仮タイトル」
母から貰った謎の書、”騎士王の書”。
それは、私の力の根源。
”前世”の記憶を持つ騎士王の書の管制人格”パラティヌス”とともに私は魔法の世界へ入ったの。
そして、私のクラスメート、高町なのはも私と同じで、”レイジングハート”と一緒に魔法の世界へ。
だけどいがみ合う2人の管制人格。
2人の”魔導師”は”デバイス”により切り離される寸前。
だけど、その危機は突破!
なのはちゃんは、”ジュエルシード”を改修するため。私は”魔法の世界”が知りたくて・・・。
魔法少女リリカルなのはナイト、はじまります。
第3話「裏社会」
「エクスプロージョン、ファイア!」
小高い丘の上を飛び回りながら藤原零奈は叫んだ。
とかっ!
目の前で花火が舞う。
それを見て、彼女は急停止して溜息をついた。
「あう・・・また、失敗・・・」
”騎士王の書”の形態のひとつ、”ランチャーフォーム”姿の零奈はがっくりと肩を落とすとバランスを崩して地面に突っ伏した。
「痛っ!痛たたたた・・・・」
零奈は座り込むと頭をさする。
<主、”ランチャーフォーム”は、装甲が厚い分防御は上がりますが、機動性も落ちますし、何より重いので気をつけてください>
「ぷぅ、分かってるよ。はぁ」
<お疲れですか?>
”騎士王の書”の管制人格、”パラティヌス”は少し間をおいて言った。
「大丈夫・・・うぅ、重い・・・・」
零奈はライフル型のデバイスに体重を乗せ、起き上がる。
<・・・やっぱり、”ランチャーフォーム”ではなく、”メイジフォーム”の訓練をしましょうか?>
「やだ、諦め、な、いぃぃ・・・」
ばたっ!
<主ぃ~、私は貴方をベッドまで運べませんよ~?>
「うぅぅ・・・お休み・・・」
<主、学校があるではないですか。
高町なのは様に会うのでは?>
「・・・!ああっ、今日学校か、ありがと、パラティヌス」
「はやく行きませんと遅刻しますよ>
「わかった」
零奈はさっさと起き上がると走り出す。
<ふう・・・>
パラティヌスは小さい溜息をつく。
もし、あのまま寝られてたら・・・ああ、寒気が・・・。
パラティヌスがもし人間の形を持っていたならばその顔は青ざめていただろう。
訓練をしている丘から程近い家に到着すると零奈はさっさとトーストをトースターに放り込み、冷蔵庫からジャムを取り出し、部屋の奥へ行く。
服を脱ぎ制服に着替える。
着替え終わるのと同時に”チンッ”と、子気味のいい音が聞こえる。
さっさとキッチンへ向い、トーストに苺ジャムを塗る。
「ねぇ、パラティヌス、”エクスプロージョン”、何で失敗しちゃうのかな・・・」
<そうですね・・・原因はいくらか考えられますが?>
「そっか」
<ですけど、一番当たっていると思うのは、魔力不足だと思います。
一番最初の起動で”カートリッジ”を使用したのは覚えてますか?>
「ああ、なんか”スラッシュ”とかって魔法を使うのにね」
<はい、主のリンカーコアは大きいですが、取り出し口が小さいようです。
・・・魔力に関して言えば、ほぼ無限です>
「・・・?」
<えっと、ペットボトルは焼酎の奴みたいに大きいのですが、飲み口が小さいのです>
美味いたとえになっていない気がするが、とりあえず、パラティヌスは言ってみる。
が、「そうか、そうだねっ!」と、本人は納得したようである。
<明日から、カートリッジを使用した訓練を行いたいと思います、いいですか?>
「わかった」
<では、カートリッジ製作ですが――>
それから簡単な説明をパラティヌスがする。
そして、実際に1つ作ってみる。
「わっ、簡単」
<本来はバックスがやるべき仕事ですけどね。
何気に作ろうと思えば簡単なんですよ?>
手に持った薬莢を光に当てて色々な角度から見てみる零奈。
鈍い金色を放つ円筒形のそれは、零奈の顔をキレイに映し出す。
「キレイ・・・」
鏡の様に自分を映し出す薬莢を零奈はまるで宝石のようだ、と思った。
本物の宝石は見たことがないけど、それでもその辺のレプリカ以上の輝きを持つソレは、多分、本物の宝石と同じくらいに輝いているのだろう。
光を反射して、眩く輝く薬莢。
零奈はうっとりとそれを眺め続けていた。
<学校をお忘れですか?>
零奈はふとパラティヌスの言葉で我に返った。
首にぶら下がっているペンダントを零奈は見やり、無理矢理笑顔を作ってみせる。
「うーうん、全っ然忘れていないんだからね?パラティヌス?」
<・・・・・・・りょ、了解・・・・>
それは、私の力の根源。
”前世”の記憶を持つ騎士王の書の管制人格”パラティヌス”とともに私は魔法の世界へ入ったの。
そして、私のクラスメート、高町なのはも私と同じで、”レイジングハート”と一緒に魔法の世界へ。
だけどいがみ合う2人の管制人格。
2人の”魔導師”は”デバイス”により切り離される寸前。
だけど、その危機は突破!
なのはちゃんは、”ジュエルシード”を改修するため。私は”魔法の世界”が知りたくて・・・。
魔法少女リリカルなのはナイト、はじまります。
第3話「裏社会」
「エクスプロージョン、ファイア!」
小高い丘の上を飛び回りながら藤原零奈は叫んだ。
とかっ!
目の前で花火が舞う。
それを見て、彼女は急停止して溜息をついた。
「あう・・・また、失敗・・・」
”騎士王の書”の形態のひとつ、”ランチャーフォーム”姿の零奈はがっくりと肩を落とすとバランスを崩して地面に突っ伏した。
「痛っ!痛たたたた・・・・」
零奈は座り込むと頭をさする。
<主、”ランチャーフォーム”は、装甲が厚い分防御は上がりますが、機動性も落ちますし、何より重いので気をつけてください>
「ぷぅ、分かってるよ。はぁ」
<お疲れですか?>
”騎士王の書”の管制人格、”パラティヌス”は少し間をおいて言った。
「大丈夫・・・うぅ、重い・・・・」
零奈はライフル型のデバイスに体重を乗せ、起き上がる。
<・・・やっぱり、”ランチャーフォーム”ではなく、”メイジフォーム”の訓練をしましょうか?>
「やだ、諦め、な、いぃぃ・・・」
ばたっ!
<主ぃ~、私は貴方をベッドまで運べませんよ~?>
「うぅぅ・・・お休み・・・」
<主、学校があるではないですか。
高町なのは様に会うのでは?>
「・・・!ああっ、今日学校か、ありがと、パラティヌス」
「はやく行きませんと遅刻しますよ>
「わかった」
零奈はさっさと起き上がると走り出す。
<ふう・・・>
パラティヌスは小さい溜息をつく。
もし、あのまま寝られてたら・・・ああ、寒気が・・・。
パラティヌスがもし人間の形を持っていたならばその顔は青ざめていただろう。
訓練をしている丘から程近い家に到着すると零奈はさっさとトーストをトースターに放り込み、冷蔵庫からジャムを取り出し、部屋の奥へ行く。
服を脱ぎ制服に着替える。
着替え終わるのと同時に”チンッ”と、子気味のいい音が聞こえる。
さっさとキッチンへ向い、トーストに苺ジャムを塗る。
「ねぇ、パラティヌス、”エクスプロージョン”、何で失敗しちゃうのかな・・・」
<そうですね・・・原因はいくらか考えられますが?>
「そっか」
<ですけど、一番当たっていると思うのは、魔力不足だと思います。
一番最初の起動で”カートリッジ”を使用したのは覚えてますか?>
「ああ、なんか”スラッシュ”とかって魔法を使うのにね」
<はい、主のリンカーコアは大きいですが、取り出し口が小さいようです。
・・・魔力に関して言えば、ほぼ無限です>
「・・・?」
<えっと、ペットボトルは焼酎の奴みたいに大きいのですが、飲み口が小さいのです>
美味いたとえになっていない気がするが、とりあえず、パラティヌスは言ってみる。
が、「そうか、そうだねっ!」と、本人は納得したようである。
<明日から、カートリッジを使用した訓練を行いたいと思います、いいですか?>
「わかった」
<では、カートリッジ製作ですが――>
それから簡単な説明をパラティヌスがする。
そして、実際に1つ作ってみる。
「わっ、簡単」
<本来はバックスがやるべき仕事ですけどね。
何気に作ろうと思えば簡単なんですよ?>
手に持った薬莢を光に当てて色々な角度から見てみる零奈。
鈍い金色を放つ円筒形のそれは、零奈の顔をキレイに映し出す。
「キレイ・・・」
鏡の様に自分を映し出す薬莢を零奈はまるで宝石のようだ、と思った。
本物の宝石は見たことがないけど、それでもその辺のレプリカ以上の輝きを持つソレは、多分、本物の宝石と同じくらいに輝いているのだろう。
光を反射して、眩く輝く薬莢。
零奈はうっとりとそれを眺め続けていた。
<学校をお忘れですか?>
零奈はふとパラティヌスの言葉で我に返った。
首にぶら下がっているペンダントを零奈は見やり、無理矢理笑顔を作ってみせる。
「うーうん、全っ然忘れていないんだからね?パラティヌス?」
<・・・・・・・りょ、了解・・・・>
PR