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空舞う妖精

文才の無いヒトが書いたダメ文章倉庫です。ちなみに書き途中で放棄されたものが殆ど。連載中は日記サイト。管理人の日記はリンクよりどうぞ。

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ソニックダイバー第3話  エリーゼ・フォン・ディートリッヒ

「こっちだ。早くしろ。」
若い男の声。
そのあとに続いて歳をとった博士、
博士の手をしっかり握り走ってるのは音羽達より年下の顔をしている。
「大丈夫だよ!!あんな奴、私とバッハがやっつけるよぉ。」
その女の子は駄々をこねる。
先頭の若い男がIDを入力し、中へ入る。
中にある扉を開け女の子を放り込む。
「大丈夫だってばぁ。」
博士は横に首を振る。
そして扉を閉め、鍵をかけた。
「ここで死んではダメなんだ。仲間とともにワームを倒すんだ・・・。」
そういい手を振った。
「開けて!開けて!開けて!」
扉をその女の子は叩く。
が、陸から離れる。
「ねぇねぇねぇ。・・・ねぇ・・・。」
その女の子は泣き出した・・・。


「フォーメーション、クアドラ!」
その声で3人は3角形の体系をとる。
音羽はすぐにNVソードを取り出す。
クアドラは消えた。
「音羽。よくやったわ。」
瑛花の一言がいつもと違ってほめ言葉だった。
「あ・・・ありがとうございます!!!」
尽かさずお礼を言う音羽。
「音羽、ナイス!!」
「ありがと。優香さん。」
飛行体勢に戻ろうとしたが・・・。
ぶぅぉぉん!!
何かが4機の間を通り抜けた。
風神と零神は揺れる。
白嵐と雷神は揺れずに踏ん張る。
「きゃぁあ。」
4人の悲鳴が上がる。


「エリーゼをここで預かるだぁ!!」
塔虻の怒鳴り声。
「正常にシステムが稼動するのは本基地だけです。やむを得ません。」
塔虻が話している相手は学生のような顔をして金髪の男だった。
「批月!本気で言ってるのかぁ!」
「ですから・・・。」
「大変です!!」
七恵が飛び込んできた。
「藤枝さん、どうかしましたか?」
落ち着いた感じで批月は言った。
「ソニックダイバー隊をすり抜けたものがあったそうです!」
「すり抜ける?」
「はい。あのサイズから見るとおそらくソニックダイバーだと考えられます。」
「ワームがソニックダイバーをコピーするだぁ?」
怒って怒鳴りつけた。
「まだワームとは思えません。むしろ仲間機だと考えられます。」
「・・・エリーゼですか・・・。」
「バッハシュテルスV1とエリーゼ・フォン・ディートリッヒは輸送中ですが・・・。」
「エリーゼが飛ぶだぁ。」
「・・・おそらく考えられる事はそれだけでしょう。設計に関することはワームに差し上げるわけありませんから。」
「むっ・・・。」
塔虻は腕組みをして黙った。


そのすり抜けた機体はVシリーズの機体。
青い機体で、Gシリーズより羽が小さく顔が丸い目が1つしかついてないのが特徴だ。
が、そのVシリーズは1つの機体の製造で終わっていた・・・。
・・・ワームの襲撃を受けて・・・。
「可憐!あの機体の予測進路を教えて!」
「了解しました。」
可憐はさっさと予測進路を立てる。
「出ました!送ります。」
「わかったわ。優香、音羽、頭抑えて!」
白嵐と零神は2機とは離れ、青い機体の前で停止する。
「ちょっとまって・・・。」
――――――ピーーーーーーーーー。
「え・・・。」
その青い機体に乗っていたのは金髪で長く、歳は音羽より年下に見え鮮やかなブルーの瞳を持っていた。
「ソニック・・・ダイバー・・・?」
音羽は疑問になった。
「私の勝ちよ。」
瑛花はANライフルをその青い機体にピタリと狙いをされめていた。
「・・・勝ちぃ。3人がかりで・・・?」
「な・・・・・・。」
「まぁ、今回の事はなしにしといてあげる。感謝しなさいよ。」
その青い機体はそういい残すと去っていった。
「何でしょうか・・・。あれ・・・・?」
「知らないわ。そんなこと・・・。」
優香の冷たい一言。
「こっちも引き上げるわよ。」
そう瑛花は言うと飛行体制に戻り去った。
「ち・・・ちょっと待ってくださいよぉ。」
「瑛花!!」
「瑛花さん!」
3人も後を追いアクアベースへ戻った。


「どういうことですか!?説明してください!!」
「あの青い機体はVシリーズのはずです。なぜドイツ製のソニックダイバーが日本を飛んでいるんですか!?」
「訓練前に言ってくれればこちらだってそれなりの対応できましたのに・・・。」
「ドイツ語、フランス語、英語、日本語ペラペラの天才児!金髪だから日本人じゃないよね?一体どんな人なんですか?」
塔虻は質問攻めに会っていた。
「え・・・。その・・・。実は俺もさっき・・・。お前らの訓練中に知ったもんだからその・・・。」
「はっきり説明してください!!」
「だから・・。俺もさっき批月少尉から言われたもんだから訓練終わったらちゃんと言うつもりだったんだ・・・。」
「通達送ってくれればいいものの・・・・。」
4人は塔虻の机に身を乗り出していた。
「むむむ。」
4人の目が痛い視線となって塔虻に向けられていた。
「いやだから・・・。」
「むむむむむ!」
もっと近づく。
「いや・・・。だからぁ・・・。」
「むむむむむむむむむ!!」
「と・・・・。とりあえずそのことに関してすまない。この通りだ!」
塔虻は椅子から降りると土下座した。
「はぁ・・・。わかりましたよ・・・。」
「あぁ~。藤原・・・。お前は天使だ・・・。」
「はいはい。」
感謝の言葉を普通によける。
「まぁ・・・。部屋にもどれ・・・。」


「まったく・・・。無責任なぁ・・・。」
「確かに無責任・・・。」
音羽と優香は「無責任」を強調し話した。
「む・・・。無責任ですよね・・・。」
「そうね。」
可憐と瑛花も言った。
『無責任。』
4人の声がそろった。

「オラ~イ!」
この声は御子神嵐子。整備兵。
雷神の担当である。
「晴子、こういうのは慎重にやんなきゃあらへんよぉ。」
「私は嵐子みたいじゃあらへん。」
冷静な晴子は嵐子の言葉をかわす。
晴子は風神担当。
「えっと・・・。予備バーナーから予備パーツ、小型だけどスプレットブースまでバッチリやで。だもん飛んでこれるわけだ。」
感心したように嵐子は言った。
「亮平、カタパルトのほうはどうや?」
「こっちはバッチリだ。後は乗っけるだけだぁ。」
亮平は零神、音羽の担当。
「まったくはやいな・・・。」
「Gシリーズとは違ってVシリーズは緊急用にコンピュータがセットされてるからそんなに手間は取らないんや。」
「戦闘力はGシリーズより劣るけどなぁ。」
嵐子ののんきな声。


「あれ・・・。エリーゼはどこ行った・・・?」
塔虻が運転手に聞く。
「え・・・。さっきまでは居たんだけどなぁ・・・。」
「おっかしいなぁ。」
塔虻は再び走った。


「はい。おまたせ。」
「わぁ・・・。ありがとう~~。」
アクアベース食堂。
「いっただきまぁ~す。」
音羽がフォークをつき、食べようとしたときだ。
「またあったわねぇ。」
「え?」
4人は扉の方を向く。
「エリーゼ!!!?」
音羽が驚く。
「ねぇ、瑛花。隊長と呼んであげようかぁ。あ、それともリーダーがいい?」
からかうようにエリーゼが言った。
瑛花は立ち上がると扉の方へ行きそっとエリーゼに耳打ちした。
「シュミレーターでいいかしら?」
「望むところよ。」
「ち・・・。ちょっとまったぁ。」
音羽が瑛花とエリーゼを止めようとしたが止まらなかった。
瑛花はそのまま更衣室へと向かった。


「よし!これでいつでも起動できるな!」
嵐子の元気のいい声が格納庫に響いた。
「じゃ、バッハのデータ、シュミレータに送れるわね。」
「え・・・?」
そこにはソニックダイバー同乗時前などに着ている白いPコートを着用していた瑛花の姿だった。
隣には制服姿のエリーセがいた。
「送れるわね?」
瑛花はPコートのボタンを一気にはずし、下にあるモーションスリットを見せた。
「あ・・・。ああ・・・。」


「この胸は魅力だと思えばいいのよ。」
「そ・・・そうですか・・・?」
七恵が話している相手はソニックダイバー隊専属医師、安岐夕子だ。
「自ら引っ込めようとしないで胸張るのよ。」
「は・・・はい・・・。」
七恵はふとモニターを見た。
「あれ・・・。スプレットブースが起動してます。一体こんな時間に誰が・・・。」


「ちょっとまったぁ。」
音羽と優香と可憐がシュミレータバックアップ室へ駆け込んだ。
「ど・・・・どうしたんや!?急に!」
「瑛花さんとエリーゼは・・・?」
嵐子はモニターを見つめた。
「お・・・遅かったかぁ・・・。」
「え・・・?」


「と・・・塔虻さぁ~ん。」
走りながら叫んでるのはたくみ。
エリーゼ達の騒ぎのとき食堂で音羽と話してて聞いてしまったのだ。
「ん・・・?なんだ?」
「塔虻さぁ~ん。」
今度は七恵。
「な・・・・なんだよ・・・2人とも急に・・・。」
「スプレットブースが起動したみたいなんですが・・・・。」
「あぁ・・・。遅かった・・・。」
「あ?」
「実は・・・。」


「それでスプレットブースまで使っちまったのかぁ。」
「うん。」
音羽がうなずく。
「それじゃぁ、俺たちまで巻き込まれたってことかぁ!!」
亮平の怒鳴り声がバックアップ室から聞こえる。
「さっさと止ねぇと・・・。」
「そんな必要あれへんわ。ほれ、なかなかいい勝負じゃん。」
「晴子ぉ。」
嵐子の声が聞こえた。


バッハシュテルスと雷神は何かの隊形を取るように少し離れて飛行している。
雷神は上へ上がった。
バッハはそれを尽かさず上へ上がった。
そしてバッハは雷神の後ろを取りロックオンしようとしているが雷神はくねくねと曲がりそれを防ぐ。
そしてロールしながらピッチ上げをしが
「ロールしながらチェンジ!!!!?」
そしてバッハをつかみAMライフルを突きつけた。
「今度は1人よ。」
「む・・・。今回はこれくらいにしといてあげるわ。」


プシュー

シュミレーターの扉が開く。
瑛花は坦々と降りてくる。
だがエリーゼは悔しそうな表情をしながら出てきた。


「どうした!!?」
塔虻が怒鳴る。
「え・・・。それがもうおわっちゃって・・・。」
「そうか・・・。そういうことか・・・。」
「はぁ・・・・・・。」
「エリーゼは一条上級総長の特別訓練を受けていたんだ。まぁ、桜野、あとで俺のところに来るよう言っとけ。」
「そ・・・そんな無責任なぁ。」
塔虻は階段を下りていった。


END

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