空舞う妖精
文才の無いヒトが書いたダメ文章倉庫です。ちなみに書き途中で放棄されたものが殆ど。連載中は日記サイト。管理人の日記はリンクよりどうぞ。
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自分は、何のために戦うのだろう・・・?
メリダ島が襲撃されて、<ミスリル>も組織として機能できなくなってしまった・・・。
と、表では言われている。
でも、裏の中の表の話なのだが。
<ミスリル>の残党、西太平洋戦隊<トゥアハー・デ・ダナン>の艦長、テレサ・テスタロッサ大佐は艦長室で1人、悩んでいた。
<アマルガム>に基地を乗っ取られ、沢山の部下が自分のために死んでいった・・・。
自分が無能であったから、自分がもっと強ければ、もっと沢山の命を救えただろう、と。
基地から出来るだけ沢山の人員を乗せてこの<トゥアハー・デ・ダナン>はいま、航行しているわけだが、
これから、沢山の問題が生じてくるはずだ。
弾薬、食料、はてやこの艦の動力<パラディウム・リアクター>の不足など、など・・・・。
布団に包まって、うつろに開かれた銀色の、テッサの瞳から涙がこぼれる。
もう、こんな戦争は二度としたくない、もう誰も死なせたくない・・・。
<艦長、補給場所のポイントが入力されています>
「え?」
テッサはこの艦のAI<ダーナ>に聞き返す。
「本当ですか?誰が入力したのです?」
<肯定です。入力者は、ミスリル作戦部トゥアハー・デ・ダナン所属、A・カリーニン少佐です>
A・カリーニン――
基地で、自分を逃がそうとし、逃げ遅れた副官の1人だ。
「・・・どこなの?ダーナ」
「ポイントH48です」
自然とテッサの瞳から喜びの涙がこぼれた。
その時、あるひとつの思いがともった。
死んだ、部下の敵を討つ為に、兄、<アマルガム>を討とうと、その時誓った。
だから、負けない。
この七つの海を支配するこの潜水艦があれば、きっと勝てる。
そう、思えた。
END
と、表では言われている。
でも、裏の中の表の話なのだが。
<ミスリル>の残党、西太平洋戦隊<トゥアハー・デ・ダナン>の艦長、テレサ・テスタロッサ大佐は艦長室で1人、悩んでいた。
<アマルガム>に基地を乗っ取られ、沢山の部下が自分のために死んでいった・・・。
自分が無能であったから、自分がもっと強ければ、もっと沢山の命を救えただろう、と。
基地から出来るだけ沢山の人員を乗せてこの<トゥアハー・デ・ダナン>はいま、航行しているわけだが、
これから、沢山の問題が生じてくるはずだ。
弾薬、食料、はてやこの艦の動力<パラディウム・リアクター>の不足など、など・・・・。
布団に包まって、うつろに開かれた銀色の、テッサの瞳から涙がこぼれる。
もう、こんな戦争は二度としたくない、もう誰も死なせたくない・・・。
<艦長、補給場所のポイントが入力されています>
「え?」
テッサはこの艦のAI<ダーナ>に聞き返す。
「本当ですか?誰が入力したのです?」
<肯定です。入力者は、ミスリル作戦部トゥアハー・デ・ダナン所属、A・カリーニン少佐です>
A・カリーニン――
基地で、自分を逃がそうとし、逃げ遅れた副官の1人だ。
「・・・どこなの?ダーナ」
「ポイントH48です」
自然とテッサの瞳から喜びの涙がこぼれた。
その時、あるひとつの思いがともった。
死んだ、部下の敵を討つ為に、兄、<アマルガム>を討とうと、その時誓った。
だから、負けない。
この七つの海を支配するこの潜水艦があれば、きっと勝てる。
そう、思えた。
END
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