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空舞う妖精

文才の無いヒトが書いたダメ文章倉庫です。ちなみに書き途中で放棄されたものが殆ど。連載中は日記サイト。管理人の日記はリンクよりどうぞ。

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1話「それは始まりなの」

ある日突然白い鎖のかかったきれいな本が、何か言ったように思えた。

知るためには、この鎖を解いてあげる、そのためには鍵が必要。

だけど、その鍵が見つからない。

私はそれがとても残念な気がした。

・・・だって、仲良くなれそうだから。

魔法少女リリカルなのはナイト、始まります。


第1話「それは始まりなの」


朝。

狭いワンルームのアパートのベッドの上で私は目が覚めた。

白いカーテンがふわりと飛ぶ。

「・・・ああ、昨日窓閉めるの忘れちゃったんだね。・・・くちゅっ!」

可愛いくしゃみをするとベッドを降りる。

ベランダに出る。

深呼吸。

「ふう、あさって清清しいね」

青い空。

「今日は雨は降らなさそう。天気予報のはずれだ。ラッキー」

棒読み子です、この子。

時計を見る。

「あ、やば、遅刻だ」

早足気味でベランダから部屋へと入りキッチンへ。

冷蔵庫からパンとジャムを取り出す。

パンをトースターへ放り込み、彼女はキッチンを出、ベッドの脇にかけてある制服を取る。

パジャマを脱ぎ、手馴れた手つきで制服を着る。

制服を着終えると同時に”チンッ”と、子気味のいい音が聞こえ、香ばしい匂いが漂ってくる。

再びキッチンへ向い、トースターからパンを取り、急いでジャムを塗り口に放り込む。

もぐもぐかみながらカバンを取り、窓を閉め、アパートの扉を開けた。

そして、部屋の鍵を閉め、廊下を走って、階段を駆け下りて、駐車場まで出る。

すると、バスが走り出そうとしていたのを急に止めた。

少し送れてバスの扉が開く。

「あら、おはよう、行儀悪いわよ?それに珍しいわね、遅刻寸前なんて」

担任の先生が声をかけてくる。

「すみません・・・もぐもぐ、ごくり。もう、大丈夫です。おはようございます」

「はいはい、じゃあ、バスに乗って?」

「はい」

バスに乗る。

手近な席に腰を下ろす。

一番後ろには亜麻色の髪をした、ツインテールの子や、黒髪の美しい子が居る。

少し微笑んで、「おはよう」と声をかける。

後ろの席の子達が「おはよう」と返して笑ってくる。

私は藤原零奈。

海鳴市の小学3年生。

カバンを開けて、白い本を出す。

白い本は金色の装飾が施され、とても、美しい。

だけど、この本、鎖に縛られていて、中身を読むことが出来ない。

真ん中の鍵穴に合う鍵を今度作ってもらおうか、などと思う。

母が誕生日にくれたこの本。

中を読んでみたい。

そんな事を思っていたら、”声”が聞こえたような気がした。

<貴方は、私の力を必要としていますか?>

――え・・・?

<この魔―書を使用するにはリン――・――と呼ばれるものが必要であり、我を受け入れられる――力、そして、そのある――が必要です...>

――貴方は、誰?誰なの?

「だれなのっ!?」

気が付けば、叫んでいた。

「藤原さん、危ないですよ?座ってください」

「あ、はい」

呆気に取られた、気分だった。

本をカバンに仕舞い、ぼおっと窓の外を見た。

美しかった・・・。


帰り。

ぼおっと歩きながら考える。

あの声はアレだけじゃなかった。

授業中にも何度か<必要ならば封印を解除してください>と言っていた。

良くわからないので放置していたのだが、あの声を聞いてる時は外の声は全然聞こえないようだ。

それに、周りの視界も授業中に聞いた声の場合は、黒くなる。

外の世界とは遮断されたような、意識の世界だった。

ちゃんと気を持てば元の世界に戻る事は出来たから、その時は気にしなかったけど・・・。

頭に余裕が出来て考え始めてしまう。

考えていたら――

グァアアアアア~~ッ!

「ひっ!」

黒いシルエットが見える。

まるでつや消し処理をしたような、立体感のない何か。

驚いて零奈は尻餅をついた。

体から力が抜けて、立ち上がれない。

うう、どうしよう・・・。

その時、また、声がした。

<封印を解除してください、主。今がその時でしょう>

「え?封印?解除?何それっ!?」

<鍵です。さあ、早く>

「鍵?そんなの何処――」

あった。

あったよ、あった。

金色の、長細い奴。

「あ、あれ?」

<はい、そうです、主>

どうにか、拾ってみる。

爆風で目は殆ど見えない。

手探りで探した。

カバンから本を出し、鍵穴にさしてみる。

鎖が、取れた。

そして・・・。

本が、宙に、浮いた。

<マスター・コントロール・レディ、騎士甲冑を展開します、主>

「え?え?」

周りを光が包んだ。

とても強い、金色の光。

そして、金色から、銀へと変わる。

あ、元の視界になった。

私、ドレス着てる。

白いドレスに銀色の防具がついていた。

前にはあの白い本があって、浮いている。

<騎士甲冑展開完了、デバイス情報転送。術式転送、藤原零奈を主に登録、さあ、どの装備で?>

「えっと、えっと・・・?」

<ソードですね?了解しました、術式展開、形状変更開始>

本は指輪――ブレスレットと指輪を鎖で繋いで中央に白い宝石がある――になり、それが左手に。

右手には、剣。

「え・・・?」

<了解しました、カートリッジ・ロード、魔力刃を展開>

剣の刃が金色に輝く。

<さあ、戦闘開始ですよ?主>

「どうやって、戦うのよっ!」

<振れば分かります、キャリアが大事です、キャリアが>

「わかった、もう知らないもんっ!」

走る。

黒い良くわからない襲撃者のシルエットが近づくにつれて良くわかる。

狼だ、犬でも、猫でもない。

それを見るととても恐くなる、さっきいきなり襲われた時より。

<主、”スラッシュ”の使用を推奨します>

「スラッシュって?」

この間も、走る、走る。

ガチャガチャ装備がなっている。

<その質問を肯定とみなします。よろしくて?>

「・・・?」

<沈黙を肯定とみなします、・・・レディ?>

「ふぇ?」

<使用可能ってことです>

「むむわかんないっ!」

敵の腹にぶつかりそうになるが、垂直に跳躍。

「うぉっりゃああああ亜~~~ッ!」

上から、一閃、力任せに。

着地、崩れ落ちる。

敵は、そのまま何もなかったかのように消えた。

「い、一体、何・・・?」

<ロストロギアの暴走だと思います>

手の甲で喋る何か。

「ロストロギアとかってのも気になるんだけど、さっきから誰?貴方」

<失礼しました、私はこの”騎士王の書”の管制人格”パラティヌス”と申します>

「パラティヌスか、宜しくね?私は――」

<藤原零奈、私を4万年ぶりに起動させた第53代目の主です>

「ああ、何で知ってるの?」

<主の情報は契約時に読み取りました、主も術式等のデータは転送されてるはずです。ロストロギアについても>

パラティヌスは落ち着いた女性の声だった。

「ん~、どうやって引き出すの?」

<まだ難しいですか、わかりました、・・・空間モニター起動>

零奈の目の前に透明な何かが出る。

それに目をやると、たくさんの情報が表示されている。

それと同時に、”魔法”や、”ロストロギア”、”パラティヌス”についての情報が頭に流れてきた。

<私がこうやって指示を出さないとやっぱり大変ですね>

「どういうこと?」

<主の脳はまだ成長段階にあります、記憶容量も小さい。私が送った情報が膨大故に、主の脳で処理しきれなかったってことです。でもしっかりと記憶はされています。私の指示で思い出せたのがその証拠です。脳が成長期なので、処理しきれないのは当然なのです>

「へえ」

<まぁ、その他の詳しい事は後で。今はさっさと帰宅する事にしましょう。良い子は真っ直ぐ帰らないと>

「うん、そうだね」

<では、・・・騎士甲冑解除、シャットダウン、レディ>

パラティヌスがそう言うと零奈は元の制服姿に戻っていた。

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