空舞う妖精
文才の無いヒトが書いたダメ文章倉庫です。ちなみに書き途中で放棄されたものが殆ど。連載中は日記サイト。管理人の日記はリンクよりどうぞ。
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2話「魔法の世界へ、なの」
つい昨日、なんか狼みたいな変な物体に襲われたの。
絶体絶命の大ピンチ到来っ!?
と、思っていたら、お母さんから貰った白い鎖のかかった本が、何か喋りだしちゃったの。
<封印を解除してください、主。今がその時でしょう>って。
そしてその本、”騎士王の書”と、その管制人格、”パラティヌス”の力を使って敵を打ち破ったんだけど・・・。
魔法少女リリカルなのはナイト、始まります。
第2話「魔法の世界へ、なの」
「いくつかあるの?」
<はい>
「説明して?」
<了解、主。
まず一つ目は、先に使用した、”ソードフォーム”。
接近戦に特化したデバイス、”クロスナイト”を主装備とします。
二つ目、魔法戦に特化、特に広域魔法に特化したデバイス”シュピゲルトゲール”を主装備とする”メイジフォーム”。
三つ目は、砲撃戦に特化した”ランチャーフォーム”、使用デバイスは”ケルベロス”です。
四つ目は、情報戦に優れた”インターフォーム”、デバイスは”ディレクトリ”です。
後は、主の活躍次第で増えていきます>
「私の活躍?」
私、藤原零奈。
海鳴市の小学三年生。
の、筈なんだけど、つい昨日、”魔法少女”みたいなのになってしまったの。
お母さんが前にくれた金色の十字架の装飾がある白い本――パラティヌスは<はい>と答える。
<貴方が独自のアイデアで新たな魔法を作ることが可能です、もちろん、デバイスも。
そういった情報は、まだ必要ないでしょうけど>
パラティヌスはこの白い本、”騎士王の書”の管制人格、人工知能”AI”で、時空管理局とかって言う組織では”ロストロギア”と呼ばれているそうだ。
今のところ、パラティヌスはとても冷静で、頼りに出来ると思う。
「そっか・・・。ねぇ?」
<イエス・マスター?>
「私が造ったデバイスやその魔法は次の主へ行くの?」
<はい、だって最初は”ソードフォーム”だけでしたから>
「うん十人も主になったのに、数種しか増えてないんだ」
<それはですね、何と言いましょうか、まだ主の頭に入らないと思うのですが・・・。
まぁ、いずれ必要になる知識ですから説明しておきましょう。
ソードフォームの次に出来た”メイジフォーム”は、たまたまその主がデバイス”シュピゲルトゲール”をつくり、私に組み込みました。
ですけど、まだ使える魔法は殆どありません。
というわけで、その次の代の方々が、だんだんと、使用できる魔法を増やしていったんです。
私はその方々に育てられてきたんです>
「へぇ」
<まぁ、ああ、後、この書の役割は二つあります>
「何?」
<1つは、同系統の書、”夜天の書”の護衛です。
もう1つは、代が変わるにつれて世界を移動し、その世界の強い騎士や、使い魔などを記録していく事です。
その気になれば、主もその騎士たちを召喚できるようになります>
「へぇ、じゃあねえ、夜天の書って?」
<夜天の書は私とともに世界を移動し、その世界の魔法を記録していく役目を担っています。
夜天の書に入れられた魔法は、夜天の主ならば、使用可能になります。
あと、私、騎士王の書以外にも数種、一緒に渡った書があるんですけど、データが消去されていて、すみません>
パラティヌスは申し訳なさそうに、言う。
「そっか、ってことは、騎士王の書にない知識は、たとえパラティヌスが知っていた知識でも、データになければ、”忘れた”って扱いになるの?」
<そうでしょう、恐らく。
私、失礼ながらまだ全てを把握できているわけではありません。
何処かの世界で改編されて、とても危険な力を持っている可能性もありますし。
”前世”の私が知っていた知識でも、騎士王の書にサルベージされた時に、消去された可能性があります>
「前世?」
<失礼しました、忘れてください。
とにかく、主は魔法の訓練を重ねていく必要があるでしょう、私を持っている限り>
パラティヌスは<広域地形レーダー、”グランドマップ・サーチ・モード”起動、訓練に適した地形を捜索中>と言う。
「今から?」
<はい。遅かれ早かれ”時空管理局”がこの世界にやってくるでしょうから>
パラティヌスはその後、<二時の方向距離300に開けた場所があります。移動しましょう>と言う。
「ねぇ、思ったんだけどどうやって持っていけば?」
<サイズダウンします。・・・サイズダウン・レディ?>
「どうやって行使するの?それ」
<私が小さい姿を思い浮かべれば、大丈夫です>
「うん、じゃあ・・・パラティヌス・サイズ・ダウン」
するとパラティヌスは、騎士王の書は、小さくなった。
ペンダントサイズになると、<どうします?とりあえず、ペンダントとして使用できるように穴もつけましたが>とご親切に言ってきた。
「ありがと、ちょっとまって」
そう言うとペンダントと思われるような糸状の物を持ってきて、パラティヌスに通し、首にかけた。
扉を出て、鍵を閉める。
「えっと、位置、もう一回お願い?」
<はい、二時の方向、距離300、すぐそこの丘です>
「ありがと、パラティヌス」
階段を下りて、ゆっくり道を歩き、目的の丘へついた。
が、先客がいた。
「なのはちゃん?」
「零奈ちゃんだ、おはよう」
高町なのは。
同じクラスの子。
すると、パラティヌスは低い声で言った。
<気をつけてください、主。その方は魔導師です>
「えっ!?」
驚きのためか、大きな声で怒鳴っている。
「う、うそ、ばれてる、というかあのパラティヌスとかってのデバイスなの?レイジングハート」
なのはもビックリして赤い宝石に向かって言っている
<The linker core was detected.
And, it seems that that book is rosutorogia. >
「え、ペンダントが喋った、しかも英語ッ!」
零奈は驚いてびくびくしている。
<レイジングハート、私と主は”ジュエルシード”の回収に手を出すつもりはありません。
ですが、”夜天の書”に手を出すのなら私は容赦しません。おわかりで?>
<Of course, it understands.
I agree to the thing that "King knight book" doesn't cooperate chiefly.
"Book of the night heaven" is made a thing according to the main intention. >
―もちろん、分かっています。
”騎士王の書”が主に協力してくれない事も、承知しています。
”夜天の書”に関しては、主の意思に従う事にします。―
<覚悟は出来ているようで。
今ココで、打ち合ってもいいことはありませんし。
貴方の主は先日魔法に触れたばかり、私の主なんか昨日ですから>
どうやら、敵対しているようである。
レイジングハートについては、英語なので良くわからないけど、とにかくそれだけは分かる。
なのはも同じだった
私と零奈ちゃんのデバイス、”レイジングハート”と、”パラティヌス”は敵対しているのだと。
「え、えと、ねぇ?パラティヌス」
<イエス・マスター?>
「こう見えても私となのはちゃん、友達なんだよ?敵対しろって言ってるんでしょ?
レイジングハートも、パラティヌスも。私はそんなの、嫌だから」
零奈はキッパリと言い放つ。
<ですけれど、私達の目的――>
「なのはちゃんが、この世界の中でも強い人だったら?
強い人を記録するのが、騎士王の書、”パラティヌス”の役目でしょ?
レイジングハートは、スクライア一族に発掘されて、なのはちゃんのところに来て・・・。
それまで何万年生きてるの?
何万年も生きてるなら分かるでしょ?
人の友情はたとえ、指名でも、ね?心から敵対なんて出来ない」
「零奈、ちゃん・・・。
・・・うん、そうだよ!レイジングハート!
パラティヌスも、そうだよ?
仲良くしよう?遠まわしだけど、そう言っているんだよ?」
<<主・・・>>
レイジングハートは英語だが、レイジングハートとパラティヌスは2人を、”主”と呼んだ。
「反省できた?パラティヌス?」
<もちろんです>
「レイジングハート、零奈ちゃんは敵じゃないよ?わかった?」
<Jesus and my main ?>
―イエス・我が主?―
「そっか、じゃあ、なのはちゃん」
「うん」
パラティヌスを取って言った。
「パラティヌス」
<イエス・マスター?>
「シュピゲルトゲール、セットアップ!」
<アイ・サー、”騎士王の書”起動、メイジフォーム、展開、アームドデバイス”シュピゲルトゲール”を起動します...>
銀色光。
なのはは黙ってそれを見た。
そこに現れた、魔導師、零奈を。
全体的に白で銀色の装飾があり、ドレスでマントを羽織っている。
杖は、同じく銀色で、杖の先に装飾があり、装飾の真ん中にデバイスコアがあるようだ。
パラティヌスは、というと、前回と同じく左手に。
長い黒髪はポニーテールになっている。
「わぁ、すごい、凄いね、いきなり起動できるなんて!」
なのはは感激していた。
「じゃあ、私も。いい?ユーノ君?」
「凄いね!なのはも、零奈さんも」
「え、喋った、フェレット喋った!その子もデバイス?」
「違うよ!」と、フェレットの姿をした動物が言う。
「じゃあ、レイジングハート!」
<Setup>
桜色の光が辺りを包む。
そして、白いバリアジャケット姿のなのはが現れた。
「すごいね、なのはちゃんも」
「え~、零奈ちゃんのほうが強そうだよ、ねえ、じゃあ、一緒に訓練しよ?」
時空管理局所属時空航行船”アースラ”。
「騎士王の書?」
「ああ」
クロノ・ハラオウン執務官はモニターに目を走らせながら言った。
「闇の書とともに流れている書だ。騎士王の書がその世界にあるなら、恐らく闇の書や”騎士杖の書”などがその世界にあるはずだ」
「ふ~ん」
クロノの部下、エイミィは興味無さげに言う。
「それで、どうするの?多分、ロストロギアの危険性をあの子達は知らないかもよ?クロノ君」
「そうだな、・・・」
「ねぇ、パラティヌス?」
<何でしょう?>
「魔法は、”前世”のパラティヌスはどう思ってた?」
<・・・そう、ですね・・・。
ただ、仲間との誓いを果たすための、力、ですかね>
悲しげに、パラティヌスは言った。
「そっか・・・じゃあ、魔法の世界って、どんな世界かな・・・」
<・・・わかりません。
・・・・・・・さっきから思ってたんですけど、何か悩み事でも?>
夜風に当たりながら「そうかも」と、自嘲気味に零奈は言った。
魔法の世界は、広い。
自分はもう魔法の世界に入ってしまったのだから。
絶体絶命の大ピンチ到来っ!?
と、思っていたら、お母さんから貰った白い鎖のかかった本が、何か喋りだしちゃったの。
<封印を解除してください、主。今がその時でしょう>って。
そしてその本、”騎士王の書”と、その管制人格、”パラティヌス”の力を使って敵を打ち破ったんだけど・・・。
魔法少女リリカルなのはナイト、始まります。
第2話「魔法の世界へ、なの」
「いくつかあるの?」
<はい>
「説明して?」
<了解、主。
まず一つ目は、先に使用した、”ソードフォーム”。
接近戦に特化したデバイス、”クロスナイト”を主装備とします。
二つ目、魔法戦に特化、特に広域魔法に特化したデバイス”シュピゲルトゲール”を主装備とする”メイジフォーム”。
三つ目は、砲撃戦に特化した”ランチャーフォーム”、使用デバイスは”ケルベロス”です。
四つ目は、情報戦に優れた”インターフォーム”、デバイスは”ディレクトリ”です。
後は、主の活躍次第で増えていきます>
「私の活躍?」
私、藤原零奈。
海鳴市の小学三年生。
の、筈なんだけど、つい昨日、”魔法少女”みたいなのになってしまったの。
お母さんが前にくれた金色の十字架の装飾がある白い本――パラティヌスは<はい>と答える。
<貴方が独自のアイデアで新たな魔法を作ることが可能です、もちろん、デバイスも。
そういった情報は、まだ必要ないでしょうけど>
パラティヌスはこの白い本、”騎士王の書”の管制人格、人工知能”AI”で、時空管理局とかって言う組織では”ロストロギア”と呼ばれているそうだ。
今のところ、パラティヌスはとても冷静で、頼りに出来ると思う。
「そっか・・・。ねぇ?」
<イエス・マスター?>
「私が造ったデバイスやその魔法は次の主へ行くの?」
<はい、だって最初は”ソードフォーム”だけでしたから>
「うん十人も主になったのに、数種しか増えてないんだ」
<それはですね、何と言いましょうか、まだ主の頭に入らないと思うのですが・・・。
まぁ、いずれ必要になる知識ですから説明しておきましょう。
ソードフォームの次に出来た”メイジフォーム”は、たまたまその主がデバイス”シュピゲルトゲール”をつくり、私に組み込みました。
ですけど、まだ使える魔法は殆どありません。
というわけで、その次の代の方々が、だんだんと、使用できる魔法を増やしていったんです。
私はその方々に育てられてきたんです>
「へぇ」
<まぁ、ああ、後、この書の役割は二つあります>
「何?」
<1つは、同系統の書、”夜天の書”の護衛です。
もう1つは、代が変わるにつれて世界を移動し、その世界の強い騎士や、使い魔などを記録していく事です。
その気になれば、主もその騎士たちを召喚できるようになります>
「へぇ、じゃあねえ、夜天の書って?」
<夜天の書は私とともに世界を移動し、その世界の魔法を記録していく役目を担っています。
夜天の書に入れられた魔法は、夜天の主ならば、使用可能になります。
あと、私、騎士王の書以外にも数種、一緒に渡った書があるんですけど、データが消去されていて、すみません>
パラティヌスは申し訳なさそうに、言う。
「そっか、ってことは、騎士王の書にない知識は、たとえパラティヌスが知っていた知識でも、データになければ、”忘れた”って扱いになるの?」
<そうでしょう、恐らく。
私、失礼ながらまだ全てを把握できているわけではありません。
何処かの世界で改編されて、とても危険な力を持っている可能性もありますし。
”前世”の私が知っていた知識でも、騎士王の書にサルベージされた時に、消去された可能性があります>
「前世?」
<失礼しました、忘れてください。
とにかく、主は魔法の訓練を重ねていく必要があるでしょう、私を持っている限り>
パラティヌスは<広域地形レーダー、”グランドマップ・サーチ・モード”起動、訓練に適した地形を捜索中>と言う。
「今から?」
<はい。遅かれ早かれ”時空管理局”がこの世界にやってくるでしょうから>
パラティヌスはその後、<二時の方向距離300に開けた場所があります。移動しましょう>と言う。
「ねぇ、思ったんだけどどうやって持っていけば?」
<サイズダウンします。・・・サイズダウン・レディ?>
「どうやって行使するの?それ」
<私が小さい姿を思い浮かべれば、大丈夫です>
「うん、じゃあ・・・パラティヌス・サイズ・ダウン」
するとパラティヌスは、騎士王の書は、小さくなった。
ペンダントサイズになると、<どうします?とりあえず、ペンダントとして使用できるように穴もつけましたが>とご親切に言ってきた。
「ありがと、ちょっとまって」
そう言うとペンダントと思われるような糸状の物を持ってきて、パラティヌスに通し、首にかけた。
扉を出て、鍵を閉める。
「えっと、位置、もう一回お願い?」
<はい、二時の方向、距離300、すぐそこの丘です>
「ありがと、パラティヌス」
階段を下りて、ゆっくり道を歩き、目的の丘へついた。
が、先客がいた。
「なのはちゃん?」
「零奈ちゃんだ、おはよう」
高町なのは。
同じクラスの子。
すると、パラティヌスは低い声で言った。
<気をつけてください、主。その方は魔導師です>
「えっ!?」
驚きのためか、大きな声で怒鳴っている。
「う、うそ、ばれてる、というかあのパラティヌスとかってのデバイスなの?レイジングハート」
なのはもビックリして赤い宝石に向かって言っている
<The linker core was detected.
And, it seems that that book is rosutorogia. >
「え、ペンダントが喋った、しかも英語ッ!」
零奈は驚いてびくびくしている。
<レイジングハート、私と主は”ジュエルシード”の回収に手を出すつもりはありません。
ですが、”夜天の書”に手を出すのなら私は容赦しません。おわかりで?>
<Of course, it understands.
I agree to the thing that "King knight book" doesn't cooperate chiefly.
"Book of the night heaven" is made a thing according to the main intention. >
―もちろん、分かっています。
”騎士王の書”が主に協力してくれない事も、承知しています。
”夜天の書”に関しては、主の意思に従う事にします。―
<覚悟は出来ているようで。
今ココで、打ち合ってもいいことはありませんし。
貴方の主は先日魔法に触れたばかり、私の主なんか昨日ですから>
どうやら、敵対しているようである。
レイジングハートについては、英語なので良くわからないけど、とにかくそれだけは分かる。
なのはも同じだった
私と零奈ちゃんのデバイス、”レイジングハート”と、”パラティヌス”は敵対しているのだと。
「え、えと、ねぇ?パラティヌス」
<イエス・マスター?>
「こう見えても私となのはちゃん、友達なんだよ?敵対しろって言ってるんでしょ?
レイジングハートも、パラティヌスも。私はそんなの、嫌だから」
零奈はキッパリと言い放つ。
<ですけれど、私達の目的――>
「なのはちゃんが、この世界の中でも強い人だったら?
強い人を記録するのが、騎士王の書、”パラティヌス”の役目でしょ?
レイジングハートは、スクライア一族に発掘されて、なのはちゃんのところに来て・・・。
それまで何万年生きてるの?
何万年も生きてるなら分かるでしょ?
人の友情はたとえ、指名でも、ね?心から敵対なんて出来ない」
「零奈、ちゃん・・・。
・・・うん、そうだよ!レイジングハート!
パラティヌスも、そうだよ?
仲良くしよう?遠まわしだけど、そう言っているんだよ?」
<<主・・・>>
レイジングハートは英語だが、レイジングハートとパラティヌスは2人を、”主”と呼んだ。
「反省できた?パラティヌス?」
<もちろんです>
「レイジングハート、零奈ちゃんは敵じゃないよ?わかった?」
<Jesus and my main ?>
―イエス・我が主?―
「そっか、じゃあ、なのはちゃん」
「うん」
パラティヌスを取って言った。
「パラティヌス」
<イエス・マスター?>
「シュピゲルトゲール、セットアップ!」
<アイ・サー、”騎士王の書”起動、メイジフォーム、展開、アームドデバイス”シュピゲルトゲール”を起動します...>
銀色光。
なのはは黙ってそれを見た。
そこに現れた、魔導師、零奈を。
全体的に白で銀色の装飾があり、ドレスでマントを羽織っている。
杖は、同じく銀色で、杖の先に装飾があり、装飾の真ん中にデバイスコアがあるようだ。
パラティヌスは、というと、前回と同じく左手に。
長い黒髪はポニーテールになっている。
「わぁ、すごい、凄いね、いきなり起動できるなんて!」
なのはは感激していた。
「じゃあ、私も。いい?ユーノ君?」
「凄いね!なのはも、零奈さんも」
「え、喋った、フェレット喋った!その子もデバイス?」
「違うよ!」と、フェレットの姿をした動物が言う。
「じゃあ、レイジングハート!」
<Setup>
桜色の光が辺りを包む。
そして、白いバリアジャケット姿のなのはが現れた。
「すごいね、なのはちゃんも」
「え~、零奈ちゃんのほうが強そうだよ、ねえ、じゃあ、一緒に訓練しよ?」
時空管理局所属時空航行船”アースラ”。
「騎士王の書?」
「ああ」
クロノ・ハラオウン執務官はモニターに目を走らせながら言った。
「闇の書とともに流れている書だ。騎士王の書がその世界にあるなら、恐らく闇の書や”騎士杖の書”などがその世界にあるはずだ」
「ふ~ん」
クロノの部下、エイミィは興味無さげに言う。
「それで、どうするの?多分、ロストロギアの危険性をあの子達は知らないかもよ?クロノ君」
「そうだな、・・・」
「ねぇ、パラティヌス?」
<何でしょう?>
「魔法は、”前世”のパラティヌスはどう思ってた?」
<・・・そう、ですね・・・。
ただ、仲間との誓いを果たすための、力、ですかね>
悲しげに、パラティヌスは言った。
「そっか・・・じゃあ、魔法の世界って、どんな世界かな・・・」
<・・・わかりません。
・・・・・・・さっきから思ってたんですけど、何か悩み事でも?>
夜風に当たりながら「そうかも」と、自嘲気味に零奈は言った。
魔法の世界は、広い。
自分はもう魔法の世界に入ってしまったのだから。
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